2018年09月07日
M79ソウドオフ専用ホルスター その5 完全版カスタムと実物考察


ご好評の内に製作分を完売したM79グレネードランチャーソウドオフ専用ホルスター完全版のカスタム品です。
ご落札ありがとうございました。


トリガーガードの位置決めステッチとグレネードランチャーの収納性を向上させる為にワイヤーフック下部にステッチを追加してあります。


ボタンの補強を追加。完全版にも内側の当て革はありますがステッチは入りません。


ベトナム戦争当時のM79グレネードランチャー用ホルスターです。
縫製部分の革の断面よりもホルスター開口部の革の断面の方が白っぽいので使用者が抜き差し向上の為にホルスター開口部を後加工でカットした可能性があります。
表裏で同一にカットされていると思われることから背面は当方製作品のような凝ったディテールでは無く、簡素な造りであることも確認出来ます。



一部に「ベトナム戦争当時のソウドオフは市販されているエアソフトほど短くは無い。」とする意見がありますが、実際にはバレルやストックの長さは様々であることが当時の記録写真でも確認することが出来ます。

カスタム製作の参考にした官給品COLTガバメントホルスターのステッチです。
左が大戦の余剰品を黒染めしたナム戦初期の個体、右がナム戦中期以降に黒革となった個体です。
ナム戦以降のモデルでは大戦型に見られるトリガーガード位置決めステッチが省略されています。


左からM79ホルスター、ガバメントホルスターです。
ワイヤーフック下部のステッチはガバメントホルスターには無いディテールですが、追加すると収納性が向上します。
但し、背面ベルトループの遊びが無くなってしまうとベルトをループに通しにくくなりますので、敢えて製作品には施工しなかったステッチです。
このステッチを施工するか否かは完全版製作で最後まで悩んだ部分でもあります。


最後にガバメントホルスターとの全体図の比較です。
当方製作のM79ソウドオフホルスター完全版は官給品ガバメントホルスターのディテールを参考に当時の現地マーケットで作らせたローカルメイドという設定です。

本日もお問い合わせを頂いたM79ソウドオフ専用ホルスター完全版ですが、次回製作の予定はありません。
ご落札頂いた皆様ありがとうございました。
Posted by 老人ナイフ at 19:16
│M79ソウドオフ専用ホルスター