2018年09月04日
マイクロエース コンバットナイフ プラ刃製作 その7 エアブラシ塗装

ガンメタルにフラットブラックを足して調色したアクリル系塗料をエアブラシで塗って行きます。
ちなみにアクリル系塗料は入手しやすいタミヤカラーのアクリルを使っています。
ブレードの窪みにはあまり塗らずに下地の艶消し黒を活かし、ブレードの凹凸を強調します。
エンドキャップは同じ金属でもブレードと素材や仕上げが異なりますから、その違いを表現する為に敢えて控えめに塗ってあります。
予めブレードのエッジ部分に塗っておいたシルバーを残す加減は、エイジングの表現の度合いにより調整します。
但し、あまりやり過ぎるとわざとらしくなりますから、それなりに抑えておいた方が良いでしょう。

この時点ではまだ刃の部分は塗りません。
刃の部分はウェザリング(汚し塗装)の後で塗装します。

エアブラシでグリップの塗装をする前にブレードの際をエアブラシで攻めすぎて脱線するのを防止する為、ブレードとグリップの間を予めグリップのベースカラーであるフラットブラウンで筆塗りをしておきます。
後で色を重ねるので、大体で構いません。

次にグリップの凹みの部分にアースブラウンにバフ少々加えて調色した塗料をエアブラシで塗って行きます。
淡い色から順番に塗って行くのが塗装の基本(例外アリ)となっています。

普通凹みは影になりますから暗い色を塗るのがセオリーですが、レザーワッシャーの積層で作られたグリップは手で握る面が油などで濃い色に変化し、凹みは淡い新品時の革の色が残っているのが一般的です。
この辺りは実物ナイフの現物や画像などの資料を参考にすると良いでしょう。

次にグリップのベースカラーであるフラットブラウンをエアブラシで塗って行きます。
グリップの凹凸が強調され、一気に立体感が増します。

レザーは天然素材ですから、その色も茶色一色ではありません。
実物ナイフのグリップを注意深く観察すれば革の濃淡で帯状の模様となっているのが分かると思います。

その帯状の模様を再現する為にハルレッドに少量のフラットブラックを加えた塗料をエアブラシで塗って行きます。
塗料の量を絞ってエア多目で吹くと周囲がぼやけて良い雰囲気になります。

塗料が完全乾燥した後に軽くトップコートを吹いて塗装を保護しておきます。
トップコートは艶有りだとテカテカになりすぎてオモチャっぽくなってしまいます。
好みにもよりますが、半艶が良いと思います。
次回はウェザリング(汚し塗装)編です。
Posted by 老人ナイフ at 06:30
│塗装関連記事│マイクロエース コンバットナイフ プラ刃