2019年05月18日
くじの開催期間が変

オークション運営は様々なキャンペーンやくじを開催して入札増に躍起になっています。
しかし、いずれも開催期間の設定が悪く、必ずしも入札増に繋がっているとは考えにくいと個人的には分析しています。
GW後で消費が落ち込むこの時期にキャンペーンを打って入札に繋げたい運営の考えは理解出来ますが、購入資金が無いのにキャンペーンを打たれても入札出来ない方の方が圧倒的に多いのではないでしょうか?
5月のこの時期はGWや納税が重なり給料日まで庶民の財布の中身はスッカラカンです。

私がオークション運営なら、まず3%OFFクーポンを完全廃止して10%OFFの当選本数を増やします。何故なら、3%が当選してもさほど入札に繋がらないからです。
キャンペーン期間は一般的な会社員の給料日前後となる今月20日(月)~26日(日)のみの開催期間とし、25日は5のつく日とW開催、26日はSundayくじとW開催というテッパンの構図に持って行きます。
これなら入札者も入札しやすいですし、期間を短期集中させる事で入札増も見込めます。

3%OFFクーポンに関してはキャンペーン最終日ならまだしも、キャンペーン期間を残した状態で3%が当選しても入札する人は少ないからです。
少なくとも私は3%が当選しても入札しません。3%の当選は入札意欲を削ぐだけで入札を促す効果は低いと考えます。
オークション運営はもっと庶民的な金銭感覚を身に付け、人間の心理を考えるべきだと思います。

こういう無駄な事をしているから結果的に購入資金が潤沢にある入札者のみの入札となり、オークションが競り合わなくなるのです。
以前の記事にも書いた通り、落札額の低下は負のスパイラルの引き金となります。
オークション運営は落札額も満足に上がらないのにクーポン割引で更に金銭的負担までする訳です。
それはオークション運営の実質的な収益減を意味します。
利益を追求しなければならない企業がそこまでやるという事は、それだけ入札が減っている表れだと思います。
キャンペーン期間終了後はその反動で必ず入札が減ります。
常識的に1円でも安く買いたい人達がキャンペーン期間外に入札するとは考えられません。
それを補うには更なるキャンペーンを次々と打つしか有効な手段が無いのです。正しく負の連鎖。
今のキャンペーンの打ち方で得をするのは一般的な入札者や出品者でも無く、ましてやオークション運営でも無く、購入資金が潤沢にある富裕層の入札者だけです。
オークションの経営方針や庶民感覚とは掛け離れた思考に将来性への不安を感じます。
オークションという販売形式が崩壊しつつあると感じるのは老人のみでしょうか?
Posted by 老人ナイフ at 20:28
│老人のオークション処世術