2019年05月09日
そのオークション見送るな!

オークション参加者の行動心理としてよく見掛けるのは『オークションを1回見送って値下げを待つ。』というもの。
オークションには出品者の任意で再出品される度に自動的に値下げをしていく設定や出品者が手動でスタート価格を引き下げて再出品するケースも有り、1円でも安く買いたい入札予定者はこれを期待して待っているのです。
この背景にも庶民の貧困問題があります。

パパ 「ガーバーマーク2のシースがオクに出とるねん。次のナム合わせに持って行きたいねん。これ逃したら後があらへんねん。」
ママ 「それ食べられるの?給食費も滞納してるのに家にそんなん買う余裕あらへんわ。サバゲかナム戦か何か知らんけど、そんな一銭にもならん事いい加減辞めてんか。」
子供 「お腹減った。今日の御飯こんだけ?」

オークションは狐と狸の化かし合い。初回出品時から出品者と入札予定者のバトルは始まっているのです。
オークションを1回見送ったからといって出品者が自動値下げを設定したり、スタート価格を任意に引き下げない限りスタート価格は何も変わりません。
同じ出品者の他の商品をウオッチリストに登録して出品者の行動を観察していれば、自動値下げ設定をしているか手動でスタート価格を引き下げているかは一目瞭然なのに、買い専門の方は観察力に欠けるのか購入資金が無いのか何故かオークションを見送るのです。

オークションを見送って出品している期間が長くなればなるほど他のオークション参加者の目に触れる機会も増え、ウォッチリスト登録者はどんどん増えて無意味にライバルを増やして行く結果となります。
今まで誰もいなかったレジに数人が並ぶと大行列が出来るのと同じで何日も何週間も入札の無かった商品に入札が入れば次々と入札が入ります。
これを意識せずオークションを見送る利用者が非常に多い。それは人間の行動心理を全く理解していないからです。

出品者はウォッチリスト登録者が増えるこの状況を虎視眈々と待っているのです。
「こんなに欲しい人がいるのか。」と分からないぐらいの金額でスタート価格を変更したり、露骨に大幅な値上げをしてくる出品者もいます。
中にはウォッチリスト登録者が増えた時点で一旦出品を取り下げて入札予定者の『欲しい気持ちがMAXになる頃』を見計らって再出品したり、競り合う可能性が高くなるキャンペーン期間中や購入資金が潤沢にある給料日前後を狙ってスナイプ再出品をして来ます。
仮に出品者が初回出品時より値下げしていてもウォッチリストが増えていて入札者同士が競り合えば結果的に初回出品時のスタート価格よりも落札価格は大幅に跳ね上がります。
質問欄から「以前出品されていた○○の再出品予定は無いでしょうか?」」などと出品者に質問するのは愚の骨頂!
どうしても欲しい気持ちをご丁寧に伝えているようなものです。
出品者の術中にまんまと引っ掛かっている事に何故入札者は気付かないのでしょうか?

色んな性格の出品者がおりますので、出品者の自己紹介欄やマイルールは隅々までよく読んで出品者の性格を把握するように努めたり、評価欄から過去のオークションの履歴をチェックしてどういう出品の仕方をしていのか傾向を探るのも有効な手段です。
よく私は『冷血で感情の無い機械のような性格』『愛想が無い。』と形容されます。
なるべく他人とは関わりたく無いので自分でもそう思います。
物品の売買に人間的感情など不要です。
出品者と落札者で人付き合いをする訳でもなし、オークションに要求されるのは取引の正確さだけです。

何度も言いますが、オークションとは一種の情報戦や心理戦であり、あらゆる策を講じて他の参加者よりも精神的優位に立つ事が一番重要なのです。
それは本当の戦争やサバゲも同じです。
火力やマンパワーで劣っていても心理戦を征すれば勝機は十分にあります。

結論として、初回出品時に入札して落札するのが安く落札出来る可能性が高い方法であるのは間違いありません。
Posted by 老人ナイフ at 12:20
│老人のオークション処世術