2019年05月07日
競り勝つのでは無く、出鼻を挫く。

オークションに参加していると如何に日本の景気が悪く国民(庶民)が経済的に困窮しているかが伝わって来ます。
つまり、オークションで競り合う傾向が以前よりも確実に低くなったということです。
2000年代に入った頃はまだ90年代の余韻が残っていて現在のような疲弊感はありませんでした。
定額出品やフリマアプリなどが増えた事もオークションで競り合わなくなった一つの要因ですが、「スタート価格もしくはそれ以下の価格で買いたい。」「とにかく1円でも安く買いたい。」というのが買い手の本音(経済的困窮)だと思います。
以前は競り合う事を警戒してオークション終了ギリギリまで入札を控えるテクニックが多用されていました。
しかし、現在のように競り合う意欲が無いオークション参加者に対しては眠い目を擦って深夜に際々入札をする意味が無く、初回入札者がそのまま落札するパターンが大半になっています。
その証拠に初回入札が入るとウオッチリスト登録者が一気に減ります。
100円で競り勝てるかも知れないのに、最初から競り合う気が一切無いからです。
オークション運営会社も以前のように落札価格が上がらないので色んなキャンペーンを次々と打って入札しやすい環境作りに苦慮しているようですが、出品者から得る収益は確実に減っているでしょう。
オークションに見切りを付けた出品者も多く、出品数自体も減ってオークションも閑散としています。
現在のオークションで一番有効なテクニックは最初に入札して他のオークション参加者の出鼻を挫く事だと思います。
Posted by 老人ナイフ at 11:25
│老人のオークション処世術