2019年02月24日
削除されない裏技

よくオークションの注意事項で目にするのは『オークション終了後○○時間までに決済しない場合は落札者都合で削除する。』というもの。
これにも裏技があって以下の条件に当てはまる場合は『出品者が削除したくても物理的に削除出来ない状態』となります。
出品者の立場では改善して欲しいと思う項目もありますが、これを上手く利用すれば落札者都合削除を回避する事、『正確には削除を先伸ばしにする事』が出来ます。
出品者が落札者を削除できない条件は以下の通りです。
①オークション終了から42日間経過した
②落札者が簡単決済での支払いを完了した
③まとめて取引で取引している
④オークションが終了していない
⑤補欠落札者の繰り上げを行った直後
⑥1日の落札者削除件数の上限を超えた

項目の内容を見ても落札者が操作出来る内容では無く、直接関係無いと思われるでしょう。
まず項目③に注目して下さい。
同一出品者から複数の商品を落札
↓
出品者にまとめて取引を依頼
↓
出品者がまとめて取引を承諾
↓
出品者はオークション運営会社が定める決済期限(落札日を含めて6日間)までは削除の操作が出来なくなります。
※決済期限を過ぎれば削除は可能
この例外は落札者、出品者ともに余り知られていません。特に落札専門の方は以外とご存じないようです。
次に項目④に注目して下さい。
これは出品者が1オークションで同一商品を複数個を出品しており、かつオークションの終了まで日にちのあるオークションなどに当てはまりますが、他の入札者の入札状況や出品者によるオークションの早期終了操作によりオークションの終了日時が早まる不確定要素を含むので裏技には使えません。

上記の例外以外としては落札者が決済方法にコンビニ決済を選択した場合も出品者はオークション運営会社が定める決済期限(落札日を含めて6日間)までは削除の操作が出来なくなります。
※決済期限を過ぎれば削除は可能
いくら出品者が注意事項で○○時間までに決済しなければ削除すると謳っていても物理的に削除出来ない訳ですから、落札日を含めて6日以内に決済を済ませてしまえば出品者には商品を発送する義務が生じます。

商品は欲しいけどクレジットカードの締日以降に決済したい場合や高条件のくじやクーポンが当たってそれを当日中に使いたいけど直ぐに決済出来ない場合など、落札者にも色々と決済を遅らせたい事情があるでしょう。
前途した例外はオークション運営会社が公式に削除が出来ない条件として認めているケースですので、オークションの規約上は何ら問題ではありません。
しかし、決済期限を独自に設けている出品者からは非常に良い評価や良い評価はもらえないでしょうし、BL登録もされて二度とその出品者とは取引が出来なくなるかも知れません。
それを覚悟の上で決行するのなら、それは落札者の自由です。

裏技を利用する前に質問欄から出品者に決済期限の相談という手もありますが、一度例外を認めてしまうと際限なく例外を認め続けなくてはならなくなりますから、出品者が決済期限の延長に応じる可能性は極めて低いでしょう。
既に終了したオークションも終了から120日間は誰でも閲覧可能です。つまり、質問欄への質問と回答も閲覧可能という意味です。
質問欄から決済期限延長に同意した場合は履歴が120日間は残る事となります。

それを突破口に他の落札者が「過去の取引では決済期限延長に応じているではないか!質問欄に履歴が残っているぞ!」と決済期限の延長を迫る可能性はゼロではありません。
常に不測の事態を想定して行動しないと、たった一度認めた例外が大きなトラブルを招きます。
老人がオークションの注意事項で「如何なる質問にも回答しません。」と謳っているのは『質問の履歴を残さない=トラブル回避』が目的なのです。
オークションは奥が深いのでメルカリみたいな交渉感覚ではマトモな取引は難しいと思います。
Posted by 老人ナイフ at 22:16
│老人のオークション処世術