2019年02月10日
黒染めSOGベスト


SOGベストです。
タイもしくはフィリピンで作られたレプリカと思われます。

元々は上画像と同じリーフ柄の迷彩生地であったようですが黒染めファティーグのように後染めされています。

ベトナム戦争に於けるSOGベストとしては指揮官が着用する1-0(ワンゼロ)ベストが有名ですが、収納力は高いものの戦闘用のマガジンベストとは言えません。
SOGでは支給品を始め現地で特注した物など実に様々なベストが運用されたようです。


入手したベストは迷彩生地のM16 20rdマガジン用ですが、30rdマガジン用やAKマガジン用(上画像参照)に作られたタイプや無地生地を使った物の存在も確認されています。




前身頃には20rdマガジン用ポケット×8と用途不明のループ、背面には大容量のポケット×1と用途不明の小ポケット×2が配置されています。



当然ながらポケットは実マガジンサイズで作られており、電動ガン用の20rd型マガジンでは縦方向に余裕があります。
20rdマガジン8本ではSOGで多用されたキャンティーンカバーと比べると決して収納力が高いとは言えませんが、実物も同じ作りですから、このタイプのベストがどのような用途や目的で運用されたのかは分かりません。
実はこのベストを元にマガジンポケットを20rd30rd兼用としたベストを製作する予定です。
ただポケットを深くするのでは無く、どちらでもホールド出来るような構造に改良します。
当時そのような仕様が実際に存在したのかは分かりませんが、あらゆる面で非正規(イレギュラー)が多かったベトナム戦争に於ける様々な可能性の一つやファンタジーとして捉えて頂きたいと思います。



ベトナム戦争映画に於ける一般兵科の30rdマガジン使用や存在してはならないM653カービンやアリスパックの使用同様、ベトナム戦争をソースとした創作です。
※アリスパック(プロト?)にはナム戦ロットの物が存在しますが、実際にベトナムで使われたかは疑問です。
誰もコッボラやオリバーストーンに文句は言わないと思います。
しかし、素人が相手だとここぞとばかりに自分の持てる限りの知識を総動員してチクチクと嫌味な指摘し、さも自分が勝者であるかのごとく悦に浸る。
そんな下らない事をして何が楽しいのでしょうか?
マガジンポケットを20rd30rd兼用とするのはサバイバルゲームでの利便性を考慮してのことです。
恐らく、実物を忠実に再現しても利便性を考えると限られた人にしか受け入れられない。
実装備至上主義者やスーパーレプリカ派はスルーしてくれて構いません。
実物を探すかマッシュかEA社の製品を買って下さい。


製作にあたり特別な材料は必要ありませんが、予算に余裕があればファスナーはヴィンテージに拘りたいと考えています。
生地についても無地、迷彩を問わず雰囲気の良い物を探してみます。
S36 M38 L40 XL42の4サイズ展開にしたいのは山々なのですが、老人の経験上38と40の2サイズを製作すれば日本人の過半数以上をカバーすることが出来ます。
どうしても限られた予算の小ロット生産では小さいサイズと大きいサイズが犠牲になってしまいます。
中規模メーカーでも36と42はパターン(型紙)を興しても中々採算が取れないのです。
サイズ展開やマガジンポケットのAK仕様に関しては売れ行き次第で再考したいと思います。
当方はメーカーでは無く、年金暮らしの老人が趣味で製作しております。亀の歩みのごとくローペースです。
気長に続報をお待ち下さい。