2018年11月09日
特殊部隊は短いのがお好きなようで…

画像下段のUSMCナイフシースが短いのがお分かり頂けると思います。

WW2で使用されたマーク1ナイフ用シースの作りにも似ています。


実はこちらのシース…

米軍パイロットサバイバルナイフ5インチブレード用となっております。
ご落札ありがとうございました。


任務の性質上、補給が受けられないミッションが多い特殊部隊は自ずと携行品が多くなります。
USMCナイフはかなり大型のナイフになりますので、小型の米軍パイロットサバイバルナイフが特殊部隊から好まれたのもその辺りに理由があります。

今回製作したシースはUSMCナイフシースをベースに米軍パイロットサバイバルナイフに合わせて現地で短縮化の改修が施されたカスタムシースの再現になります。
小火器をストックレスにして短縮化したり、特殊部隊は何でも短いのがお好きなようです。



このようにベトナム戦争では既存のシースをカスタムしたり、バヨネットのスキャバードを米軍パイロットサバイバルナイフ用に短く加工した例も見られました。
シースの場合は現地マーケットで作らせたローカルメイドの可能性もあります。


姫路産2.2mm厚ヌメ床革を手染めしています。
※革の表面処理によって画像ではスムースレザーに見える場合があります。
最大9枚の革が重なっている箇所があり、断面も整えてあります。

ちなみに官給品シース(上画像)は作りが粗い個体が多く、断面はガタガタです。
一般的な物を見る感覚ではマイナスポイントとなる作りの粗さも実物信奉者にとってはたまらないディテールなのでしょう。

ナイフの収納に十分なマチを備えています。
細かい部分では米軍パイロットサバイバルナイフのブレード幅に合わせてマチの幅を変更しています。
マチの幅がUSMCナイフ用のままだとナイフがシースの中で泳いでしまいます。

シース下部のコードホール。
ほとんど使用されているのを見掛けないコードホールですが、湿地や雨の多いベトナムでは水抜き用のドレンとして機能していたと考えられます。


USMCナイフシースがベースなので、ピストルベルトは余裕で対応します。
各部の仕様はUSMCナイフシースに準じた作りとなっています。


フルサイズのUSMCナイフ(画像上段)との比較
米軍パイロットサバイバルナイフの小ささが際立ちます。
他人とは違った装備をお探しの方や特殊部隊系装備の方にオススメしたいシースです。