老人ナイフ

ベトナム装備のアクセサリーとして人気のある使用済みグレネードピンですが、簡単に代用品を作る事が出来ます。





スチール製のワイヤーです。平たく言えば鉄の針金です。





素地の物を入手して黒染めをしても良いのですが、画像のような焼きなまし加工済みの物も市販されています。

近所の建材店で線径3.1mm50m巻きの焼きなまし番線が800円でした。
1m16円の計算となります。

リングを作るのに25cm必要として1個あたり4円の計算です。割ピンを含めても総材料費は10円までに収まるでしょう。





番線などの重量物は値段の割に送料が高くつきますから、ネット通販には不向きの商品です。
近隣で購入した方がコストを抑えられます。

2.7～2.8mm相当の物があればグレネードピンとしてはベストなのですが、ワイヤーの線径はミリ規格の日本とインチ規格の米国では事なり、国内のホームセンターで米国規格の物を入手するのは困難です。

近似径の物を使うか輸入DIY材料専門店などで米国規格のワイヤーを探してみるのも良いでしょう。







ベンダーを使ってワイヤーをスプリング状に曲げます。

ベンダーをお持ちで無い方は工夫して曲げて下さい。頭を使いましょう。






余分な部分をカットします。

鉄なまし材は同線径のステンレス材比較した場合、柔らかく粘りがある素材ですがリング状に成形することで強度が増します。





慣れれば10分で30個程度は作れます。






リング状に成形したワイヤーに割ピンを取り付けます。

画像ではそのまま取り付けていますが、必要に応じて割ピンも黒染めを施せば更に雰囲気が良くなります。





ブッシュハットへ取り付ける場合はピンの長さがリングの外径と同寸に調整しておきます。

ピンがリングのストッパーの役割を果たします。






定番の用途としてはブッシュハットにアクセサリーとして取り付けたり、安っぽいダミーグレネードのピンと交換してディテールアップをするのにも使えます。

頑丈で素材の質感も実物と似ており、代用品としては十分なクオリティです。

よく市販のWリングやヘアピンを使用した代用品の作例を見掛けますが、市販のWリングやヘアピンは実物の質感とはかけ離れている為、こちらの方法での製作をお勧め致します。





1個当たりの材料費は10円以内。10個作っても100円。コスパ最強です！
今のご時世100円で何が買えますか？自販機で缶ジュースすら買えません。

サープラスショップなどで1個数百円程度で放出品が販売されていますが、ブッシュハットのループに取り付ける数によってはそこそこのお値段になってしまいます。
ワイヤーを曲げるベンダーや製作する時間が無い方にとっては市販品を買うことも一つの選択肢でしょう。

資本主義の社会構造に於いて消費することは労働者の役割とも言えます。
生産性を持つ一握りの資本家(支配階級)の利益の為に生産性を持たない大多数の労働者が労働力を提供し、資本家の利益の為に消費する事が資本主義社会の根幹です。

使用済みのグレネードピンなんて軍から出た不燃性廃棄物(ゴミ)ですから、節約出来る部分は節約して他の装備の購入費用に当てた方が良い。
それを知った上でゴミを購入するのはであれば、実物に拘る方を老人は止めはしません。どうぞ実物をお買い求め下さい。