2022年01月24日
米軍ジャングルブーツ出品!


終活処分として米軍ジャングルブーツのレプリカを出品しました!
ご落札ありがとうございました。

ソールのサイズ刻印以外に何の表記も無く、生産国やメーカーの確認が出来ませんでした。
サイズは8W 26cm幅広相当です。
おおよそのサイズ(平置き外寸、シューズの場合はアウトソール)
全長 約28.5cm
全幅 約10.5cm
ブーツ丈(履き口~ヒールの底まで) 約23cm


数十年前に旧東京ファントムが販売していた韓国製レプリカの後継として販売されていた古い個体だと思われますが確証はありません。
ファブリックの素材感も近年の某国製レプリカとは異なります。

僕の本業はショップ店員なので業者の方にお聞きした事がありますが、割と小ロットでも製作してくれるのが韓国の特徴との事。
日本や某国はある程度ロットが纏まらないと製作依頼や交渉すら出来ないようです。
老人も40年ほど前の韓国旅行で訪れたテーラーで「市販されていない特殊なデザインのレザージャケットをオーダーしたら良心的な値段で翌日には仕上げてくれて驚いた。」言っていました。
さすがにジャングルブーツを40年前の値段では作れないでしょうが、ジャングルブーツに詳しい者が監修した物を日本で1~1.5万円程度の売価設定が可能ならミリタリー業界とアパレル業界を合わせてそれなりの需要は見込めると思います。
韓国にはこうした得意分野で日本とタッグを組んで親日に舵を切って貰いたいものです。
老人ナイフのブログは日本人よりも外国人の方に人気があり、出品物の購入者も中国や韓国など在日外国人の方が多いのが特徴です。
オークションも昔と違って取引ナビで文章のやり取りをせずとも取引を完結することが出来るので、オークションを利用しやすくなっているのだと思います。

近年の質の悪いレプリカでは直ぐに外れてしまうドレンホールの金具も左右共に健在です。

当時、レプリカのソールと言えばビブラムが主流で初めてパナマソールのレプリカを扱ったのが旧東京ファントムでした。
パナマソールのレプリカが出ると言うことでミリタリー界隈でちょっとした話題になった記憶があります。
当初はビブラムソールのレプリカと並行して販売されていましたが、次第にパナマソールに切り替わって行き、ビブラムソールのレプリカは完全に消滅してしまいました。
その後パナマソールレプリカの素材も合成皮革化が進み、1990年代中頃から2000年代初頭にほ合成皮革に置き換わり今日に至ります。

画像で比較してみるとトウ(爪先)の形状やファブリックの質感も韓国製レプリカと酷似しています。
近年のレプリカではトウがぼってりしていて、どちらかと言えば通称『オデコ靴』と呼ばれるトウにスチールの入ったマーチンやゲッタグリップのレースアップブーツような印象を受けます。
出品物は数多あるジャングルブーツレプリカを検証する上の資料としても面白い個体であると思います。


素材には本革が使用されていると思われ、右側のバンプのみ茶芯が強く出ており雰囲気のあるエイジングとなっております。

合成皮革を使用した現行レプリカとの比較
近年のタクティカルブーツのデザインの影響でしょうか?現行レプリカのトウは過剰に丸みを帯びているように見えます。
当時の韓国製ジャングルブーツレプリカは輸出向けに生産されていた中から日本人の足に合うWワイズのみピックしてミリタリーショップが日本に輸入していた物ですから、最初から日本市場向けに生産された現行レプリカとはデザインや木型が異なるのだと思います。
若年層は本革を使った韓国製レプリカの存在自体をご存知無いと思いますが、出品物は現行の某国製レプリカとは全く別物であるとお考え下さい。

合成皮革(ビニール)は保管状態や自然環境により加水分解を起こしやすく、使用頻度にもよりますが1年使えれば良いとこです。
商品のレビューには数カ月の使用でボロボロになった例も上げられております。
最近は質の良い欧州製レプリカが販売されているようですが、高価で個人輸入しか入手ルートは無いようです。
ジャングルブーツに関しては選択肢が無いので殆どの方がやむを得ず合成皮革製のレプリカを使用しているのでしょう。

出品物の状態は画像でご判断下さい。
中古品の状態の感じ方には個人差があります。トラブル回避の為、どのような状態の物でも完全ジャンク扱いとさせて頂きます。
終活処分品は老人ナイフのレザークラフト関連アイテムとは別の場所で管理しており、送料無料のゆうパック(おてがる版)で匿名発送となります。
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