2020年10月15日
SOGスタイルシース再び!
SOGナイフスタイルシースの改修が完了しました! こちらは参考商品となります。
データ取りの後で出品するかも知れません。
購入希望者はオークションサイトからアラート登録をして頂くと確実です。
先日製作した試作品を元に最終調整を加えました。
試作品(画像上段)との比較
改修箇所は赤枠で囲んだ通りです。
①くびれ部分の見直し
②砥石ポケットの見直し
よろしければ→試作品の過去記事も合わせてご覧下さい。
実物との比較
かなり実物に近いのではないでしょうか?
SOGナイフシースは実に様々なバリエーションがあり、作例は私達がSOGナイフに持つ最大公約数的なイメージの再現とお考え下さい。
外国はおおらかな性格の方が多いので前回製作した試作品でも実物との相違点は気にしないと思います。
外国では何となく似ているレベルの物が通用しても日本人マニアには通用しない。日本人はとことん細部のディテールに拘ります。
老人ナイフでは現状に満足する事なく、常に改良を加えております。
全て画像から寸法を割り出しております。詳細な画像さえあれば手元に現物が無くてもどんなシースでも製作可能です。
「シースが破損した方やシースが欠損したナイフをお持ちでお困りの方はお気軽にお問い合わせ下さい。」と言いたい所ですが…
※超絶スーパーウルトラ面倒臭い方が多いので一般の方からのオーダーは一切お受けしておりません。
変な軍用ナイフシース『もどき』を製作する他所に依頼するか地道に当時物のシースを探して下さい。
百々のつまりはブログ担当の俺様の物言いが気に入らなくても老人ナイフ製を買うしかねぇんだよ。
作ってる人も送る人も別だから細かいことは気にしなきゃ良いじゃん。
ブログ担当の僕に物を作る能力はありません。そもそもミリタリーやナイフには全く興味がありません。
USMCナイフ用シース(画像上段)との比較
かなり大型のシースであることが画像からお分かり頂けると思います。
ベルトループはピストルベルト対応です。
SOGナイフシースは極端に短いベルトやリベット使いが特徴的です。
USMCナイフ同様最大で5枚の革が重なる部分があり、非常に手間の掛かる贅沢なシースです。
砥石ポケットの糊代部分も見直しております。
シースの機能としては全く関係の無い部分ですが、そういう部分こそ気になるものなのです。
SOGナイフシースの多くがコードホールを備えていません。
※コードホールを備えた個体も存在します。
画像は以前に製作した→ハンティングナイフ用シースです。
SOGナイフの実物シースにダメージが多い個体が多いのは水抜きのドレンを兼ねているコードホールが無い個体が多いせいだと考えられます。
これはコールドホールがタブ式のパイロットサバイバルナイフ用シースにも共通する弱点です。
戦場などの過酷な使用環境でシースから効率的な排水が出来ないと革は腐食して朽ちてしまいます。
実物シースが破損しても代用品となる社外シースも殆ど流通しておりません。
シースだけをお探しの方も多いのではないでしょうか。
画像はコードホールを備えた実物です。
どう考えてもコードホールとしてはデタラメな場所に開けられており、コードを取り付けるとブレードに干渉してしまいます。
これが意味するものはシースの排水目的以外に考えられません。
推測の域を出ませんが、当時の使用者が後加工で開けたのではないでしょうか?
茶色く褪色している点にも注目して下さい。
革の芯まで染料で染められた現行SOGナイフのシースだと当時物のようなエイジングにはなりません。
現行シースはデザインも現代的にアレンジされてしまっています。
単なる実用品としてのナイフでは無く、SOGナイフにベトナム戦争当時の雰囲気を求める日本人には到底許容出来ないでしょう。
老人ナイフでは殆どのシースを手染めしております。
染料で芯通ししていないので、使用に伴い茶色く褪色する『茶芯エイジング』となります。
画像の実物USMCナイフ用シースをご覧下さい。
染料で芯通しされているか否かは革の床面(裏側)やコバ(断面)を見れば分かります。
染料で芯まで染まった革はいつまで経っても黒いまま。ヴィンテージの革製品のようなエイジングにはなりません。
探せばナイフシースをオーダー出来るレザークラフトショップもあるでしょうが、ワンオフ製作は想像以上に高額となります。
料金面をクリア出来ても軍用ナイフを知らないショップですとイメージを伝えるのも困難ですし、変なパーツを使われるでしょうね。
結果的に大枚はたいて完成した物が実物とは似ても似つかぬ変な物になる可能性もあります。
その点、老人ナイフ製は完成品を購入して頂くので安心です。
現物を見て購入出来ない点は画像を多目に掲載することで対応しております。
ベトナム戦争当時のランドールなども製作から半世紀が経過しており、シースの破損でお困りの方がいると思います。
機会があればランドールシースも再現したいと考えております。実は既に試作品が完成していたりして…
SOGナイフは復刻版やレプリカも作られており、当時物に拘らなければランドールなどに比べると価格もこなれています。
しかし、パイロットサバイバルナイフやUSMCナイフのような普及タイプのナイフでもありませんから、ナム戦フリークでもコアな特殊部隊系以外は所有していない人の方が多いでしょう。
そこで老人ナイフがオススメするのは大型シースの収納力を活かしてUSMCナイフなどと組み合わせて『なんちやってSOGナイフっちゃおう!』というもの。
コードスチール製USMCナイフ型トレーニングナイフも余裕で収納可能です。
メーカー不明トレーニングナイフ(武器商人製?)も収納可能。
こんな感じでトレーニングナイフが収納可能なので、サバイバルゲームやリエナクト系イベントでも装備に組み込んでお使い頂けるのではないでしょうか。
ヌメ革ナチュラルで製作した試作品は既にイレギュラーとして先行出品しております。
その他老人のオークションは→こちらからどうぞ。
Posted by 老人ナイフ at 00:18
│SOGナイフ用シース│オークション