2020年10月08日
そこの君、SOGっちゃわない?
SOGナイフスタイルのシースをイレギュラー出品しました!
ご落札ありがとうございました。
出品物はかなり前に製作して見本だった物です。
経年に伴うヤレ感やナイフ抜き差しによる擦れなど普通にございます。
ヌメサドルを手染めしています。
染料で芯通ししていないので、使用に伴い茶色く褪色する『茶芯エイジング』となります。
画像2枚目の実物USMCナイフ用シースをご覧下さい。
染料で芯通しされているか否かは革の床面(裏側)やコバ(断面)を見れば分かります。
芯通しされた革はいつまで経っても黒いまま。ヴィンテージの革製品のようなエイジングにはなりません。
米軍の革製品には70年代後期から徐々に染料で芯通しされたクロム鞣し革が使われるようになり、80年代にはほぼ更新が完了されています。
皮革産業全体の製造技術の変化や軍のコストダウン要求によるものと思われます。
新作(画像下段)との比較
よろしければ→新作の過去記事も合わせてご覧下さい。
USMCナイフ用シース(画像上段)との比較
かなり大型のシースであることが画像からお分かり頂けると思います。
ベルトループはピストルベルト対応です。
SOGナイフシースは極端に短いベルトやリベット使いが特徴的です。
USMCナイフ同様最大で5枚の革が重なる部分があり、非常に手間の掛かる贅沢なシースです。
ブ厚いヌメサドルを使用しており堅牢です。
現物を手にすればヘビーデューティーで驚かれると思います。
老人ナイフでは床処理剤で仕上げた後で更にロウを擦り込んで磨き上げております。
砥石ポケットを備えています。※砥石は付属しません。
SOGナイフシースの多くがコードホールを備えていませんが、この作品ではコードホールを設けました。
※コードホールを備えた個体も存在します。
画像は以前に製作した→ハンティングナイフ用シースです。
SOGナイフの実物シースにダメージが多い個体が多いのは水抜きのドレンを兼ねているコードホールが無い個体が多いせいだと考えられます。
これはコールドホールがタブ式のパイロットサバイバルナイフ用シースにも共通する弱点です。
戦場などの過酷な使用環境でシースから効率的な排水が出来ないと革は腐食して朽ちてしまいます。
実物シースが破損しても代用品となる社外シースも殆ど流通しておりません。
シースだけをお探しの方も多いのではないでしょうか。
探せばナイフシースをオーダー出来るレザークラフトショップもあるでしょうが、ワンオフ製作は想像以上に高額となります。
料金面をクリア出来ても軍用ナイフを知らないショップですとイメージを伝えるのも困難ですし、変なパーツを使われるでしょうね。
結果的に大枚はたいて完成した物が実物とは似ても似つかぬ変な物になる可能性もあります。
その点、老人ナイフ製は完成品を購入して頂くので安心です。
現物を見て購入出来ない点は画像を多目に掲載することで対応しております。
SOGナイフは復刻版やレプリカも作られており、当時物に拘らなければランドールなどに比べると価格もこなれています。
しかし、パイロットサバイバルナイフやUSMCナイフのような普及タイプのナイフでもありませんから、ナム戦フリークでもコアな特殊部隊系以外は所有していない人の方が多いでしょう。
そこで老人ナイフがオススメするのは大型シースの収納力を活かしてUSMCナイフなどと組み合わせて『なんちやってSOGナイフっちゃおう!』というもの。
コードスチール製USMCナイフ型トレーニングナイフも余裕で収納可能です。
メーカー不明トレーニングナイフ(武器商人製?)も収納可能。
こんな感じでトレーニングナイフが収納可能なので、サバイバルゲームやリエナクト系イベントでも装備に組み込んでお使い頂けるのではないでしょうか。
老人ナイフでは進めている企画もありますが、ネットで何でもかんでも予告すると企画丸ごと真似されてしまうので物が完成するまでお知らせ出来ないのです。
安易に予告も出来ない嫌な世の中になりました。
ナイフシースではありません。ナム戦関連の服飾雑貨とだけ申し上げておきます。
その他老人のオークションは→こちらからどうぞ。
Posted by 老人ナイフ at 19:22
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