2018年12月05日
日本製のパイロットサバイバルナイフ
日本製ローカルメイドパイロットサバイバルナイフと老人製米軍パイロットサバイバルナイフタイプシースをセットにした物を出品しました!
ご落札ありがとうございました。
ローカルメイドパイロットサバイバルナイフはベトナムの近隣国であるタイや日本などで米兵向けのスーベニア(土産物)や実用品として生産され、基地周辺のマーケットなどで販売されていました。
官給品のナイフが全ての将兵に行き渡る訳もなく、当時の兵士はパイロットサバイバルナイフに限らず様々なナイフを個人で調達して使用していたようです。
※画像は出品物とは別個体です。
実際に使用されていた物なので研ぎ跡やコーティングの剥げ、軽微な錆はありますがヒルトのガタつきも無く、レザーグリップの状態も年代を考えると良い部類に入ると思います。
日本製パイロットサバイバルナイフとしては関の兼常が有名ですが、兼常が刻印を入れ始めたのはベトナム戦争映画や映画ランボーなどの影響を受けたサバイバルナイフ一大ブームで民間向けに販路を広げた80年代頃からです。
80年代当時は登山用品店や釣具店などで入手出来ました。
後にレザーグリップを樹脂や金属に置き換えてランボーナイフのようにグリップ内に収納スペースを設けた仕様も生産されています。
こちらの個体では兼常の刻印は無く、MADE IN JAPANの刻印のみ確認出来ます。
輸出向けの仕様と思われます。
シースは使用者によって後から黒く塗られているようです。
日本製のパイロットサバイバルナイフは日本国内よりも海外での評価が高いようです。
米国製の人気が高い日本とは反応が真逆なのも面白い所です。
現にオークションの相場は刻印の入った80年代以降の高年式でも数年前の2倍程度に値上がりしており、恐らく海外への転売目的落札が増えた結果と思われます。
確実に近年市場から減りつつあるアイテムです。
出品物(画像右)には刻印が無く、古い個体であることが確認出来ます。
画像左の個体も出品物と同様古い個体です。
刻印を削っていない証拠として掲載しています。
エンドキャップ(ハンマー部)は米軍パイロットサバイバルナイフ初期6インチブレードモデル(画像2枚目)同様ネジ込み式となっています。
ネジ込み式ですから、ヒルトのガタが出ても締め込む事が出来ますし、グリップのレザーが痛んでもリペアが可能な作りとなっています。
※米軍パイロットサバイバルナイフ初期6インチブレードモデルのエンドキャップは非貫通式(画像3枚目参照)ですがネジ込み式です。
ちなみに官給品5インチブレードモデルはエンドキャップをカシメてあります。
カシメを削ってエンドキャップを取り外さない限り、ヒルトのガタツキが出ても増し締めをしたりグリップのレザーも交換することが出来ない作りです。
オリジナルのシースが無い状態で入手した個体ですので、老人製の米軍パイロットサバイバルナイフタイプシースをセットにしました。
オリジナル状態の個体との比較
老人製シースの方がオリジナルよりも高品質です。
高年式の日本製パイロットサバイバルナイフのシースには合成皮革(PVC )製の物も存在します。
交換用の本革シースをお探しの方はには老人製シースをお奨め致します。
各種本革ナイフシースを格安にて出品しております。
その他のオークションは→こちらからどうぞ。
Posted by 老人ナイフ at 20:31
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