老人ナイフ

今回は記事にするのが面倒臭くて放置していたネタのご紹介です。

大抵の方が「ブーツファスナーなんて革にファスナーを縫い付けだけだろ。」とお考えでしょうが、ブーツファスナーも奥が深いと申しますか、そう簡単には出来ておりません。

製品化に当たっては試作を繰り返して何が良くて何が駄目かを徹底的に検証しております。





色んなメーカーのブーツファスナーを使い潰して感じたのは

①靴サイズとブーツファスナー側ホール間隔に関連する不具合
②ファスナー装着による運動性の低下

でした。

①に関しては→過去記事でも触れておりますので今回は②に焦点を当てて行きます。





画像はベトナム戦争後に採用されたオールレザーの米軍ブーツです。

よくベトナム戦争で海兵隊やMPが使用していたオールレザーブーツと混同されている方がおりますが、それとは別のブーツです。

LC装備の普及時期と重なった為、通称『LCブーツ』などと呼ばれておりますね。

ご覧の通り、足首の運動性向上目的で4穴と5穴の間に切り欠きが入れられています。






LCブーツを元に切り欠きを追加したブーツファスナーがこちら。

LCブーツ同様の4～5穴間と比較検証用に市販ブーツファスナーにも存在する3～4穴間を製作しました。





今回は40年ほど前に旧東京ファントムで販売されていたパナマソールのレプリカ(サイズ8W)を取り付け用サンプルとして使用しています。

当時ジャングルブーツのレプリカと言えばビブラムが当たり前と言うかパナマソールのレプリカ自体無かったのです。

その後パナマソールのレプリカが発売され、当初パナマソールのレプリカを扱っていたのは東京ファントムだけでした。

両方持っていた人は金持ちのボンボンです。

生産国の表記は見当たりません。当時は世界の工場よりも韓国製の方が主流で素材も本革であることから、この個体も韓国製と思われます。






ジャングルブーツに取り付けた状態がこちら。





分かりにくいと思うのでアップにしました。

頭の良い方なら「な～るほど。」と違いが一目で分かると思います。





先ずはLCブーツと同じ4～5穴間。

ブーツのアール(足首の関節)にフィットしており、運動性も向上しています。





次に市販品ブーツファスナーにも存在する3～4穴間。

結論から言うと全然ダーメ。

切り欠きの位置が足首関節以前にあり、運動性はイマイチ。ファスナーが直角に折れ曲がり、ブーツのアールにもフィットしません。

ジャングルブーツへの装着を前提に検証していますが、他の一般的な編み上げブーツの形状がジャングルブーツとかけ離れているとは考えにくく、「なぜ3～4穴間に切り欠きを入れた市販品がユーザーから絶大に支持されているのかなぁ？買い手も造り手も何一つ分かっていない人達なんだなぁ。」というのが正直な感想です。






続けてファスナーの操作性についも検証して行きます。

見ただけで分かりますよね。まぁ、こういう事ですわぁ。





3～4穴間はほぼファスナーが直角に曲がっており、スムーズに上げ下げが出来ません。

ブーツにファスナーを取り付けるのはヘリパイやドアガンナー、空軍憲兵の再現では無く、ほとんどの方が普段使いでの脱ぎ履き向上が目的だと思いますので本末転倒かと…

「Get Some !　Get Some !」と言いたい為だけにチキンプレートやオムツを巻いてブーツファスナー付けてる人が居ればかなりの重症ですな。






どちらの仕様も装着と使用自体には問題ありません。






ついでにパイロットブーツやファイヤーマンブーツのような編み方でも検証しておきますよ。






こちらの編み方だと切り欠きの位置による影響はほぼありません。

切り欠きの有無もさほど関係ないと言えるでしょう。





それはブーツファスナー全体が露出している事によるものです。






パイロットブーツ風スタイルもこれはこれでアリかと。





この検証結果を踏まえて最終的に切り欠き無しの等ピッチでブーツファスナー自体にアールをつけた形に決定した訳です。

簡単に言えば色々と試した結果、以前マッシュ様が復刻したタイプがジャングルブーツ専用としては最強と言う事ですわ。

今回は製作分は→出品物が最後となります。

※出品物はスムーズな動きと耐久性に定評があるYKKファスナーを使用しております。






こんな感じで物のディテールには必ずそうなっている理由があります。

老人ナイフは何の気なしに製作した物を提案している訳では無く、長い実使用での経験を踏まえ様々な疑問点を実際に検証して最善と思える物を製作するようにしています。

当記事はブーツファスナーをオーダーされる方にイチイチ説明するのが面倒臭く、画像で見て誰でも理解出来るようにまとめた物です。

画像を見ても理解出来ない猿はどうでもええわ。いんでこい。(←関西で「帰れ。」の意味ね)

ホンマに画像で説明しても理解出来ん奴は一定数おるよ。






オーダー希望の方にも「限界まで幅を狭くして欲しい。」だとか偉そうに机上の空論を展開される方がおられるのでね。

ブーツファスナーの幅はファスナーのティース(歯)の幅とハトメの直径でほぼ決まります。

そこに革の縫い代を加えた数値がブーツファスナーの幅となります。

5番ファスナーを使えば物理的に幅を狭くする事は可能ですが、ファスナーの強度が足りず直ぐに壊れるでしょうね。

タウンユースのスニーカーなら5番ファスナーでも大丈夫だと思います。

スニーカーでもトレッキングシューズとの中間のようなタイプであれば、10番ファスナーをオススメします。







ごついブーツ以外にもブーツファスナーは製作していますよ。

画像は外国人の方からの依頼で製作したレディースシューズ用です。

外観や造りが人民解放軍のズック靴に似ていたので調べてみた所、官給品では無く民政品でした。国内でも中国雑貨を扱うショップなどで購入する事が可能です。

他のブーツ用にカットしたティースの余りを使いましたので通常よりかなりお安くさせて頂きました。

勿論、ハトメの穴の間隔やファスナーの長さも専用設計です。「脱ぎ履きが楽になった。」と喜んで頂けました。

国家間の事情は置いといて民間個人レベルの交流は良いと思いますね。

昔、旅でユースを利用していて、日本の景気が良かったその頃の利用者と言えば外国人旅行者が殆どでしたし、バンド関連の知り合いも殆どが外国人です。

現に出品物の購入者もナム戦界隈や日本人では無く、外国人の方が大半です。





日本人として恥じるべきこことですが、日本人は同胞が困っていても見て見ぬ振りをして見捨てたり、同胞に対して集団で襲い掛かり対象を死に至らしめるまで攻撃の手を休めないそういう国民性になってしまいました。

必ず張り付いている専属が数人居てビジターがいない時間帯も交代で複数の端末から別人を装い、さもそれが民意であるかの如く大衆を扇動し、365日24時間絶え間なく誹謗中傷の放射を対象に浴びせ続ける訳です。

仮に対象者が精神的に追い詰められて自ら命を断っても誹謗中傷が止む事はありません。

逆に「ついに逝きました」などと投稿するだけです。

現に老人ナイフも本来味方であるべき同胞の日本人から粘着され、執拗な嫌がらせや攻撃を受けています。





体制の意にそぐわない者を徹底的に排除するミリタリー業界の腐敗体質は目に余ります。

だから新規参入者や派閥に加入しない者は長続きしない。その方に何か問題がある訳では無く、新規が定着出来ない土壌がミリタリー業界にあるのです。

出品担当から聞いた話ではオークションへの違反申告に至っては毎日数十件から数百件、最高で1000件を超えた日もあるそうです。

体制側の下級構成員はろくに仕事もせず暇を持て余している無法者のような連中です。

オークション運営も違反申告件数の異常な多さから悪戯目的と認定して相手にしていないでしょうし、呆れ果てている事でしょう。

我々の父祖が今の日本や日本人を見たら情けなくて泣くと思います。





ミリタリー業界を真っ向から敵に回して抵抗活動を続けているのは老人ナイフぐらいのものです。

皆、体制側からの報復を恐れ『長いものには巻かれろ』『右向け右』と業界の体質に異論を唱える者は誰もいません。

我々は反体制反権力を旗標に業界の異端者やレジスタンスとして皆さんの知らない所でもう何十年と激しい闘争を繰り広げています。

激闘の末、体制傘下の組織を壊滅に追い込むなど実際に戦果も挙げています。

最早これは戦争なのです。





外国人は絶対に同胞を見捨てない。それは日本人も見習うべきです。

同胞が一人がやられたら直ぐに援軍が大軍で駆け付けるそれが外国です。そこが日本人の体質とは決定的に違う。

日本の駅でホームから線路に転落した人を身を呈して救出したのも日本人ではなく外国人留学生でした。

日本人は見て見ぬ振りをしたり、何もせずオドオドと指を咥えてその様子を傍観していただけです。

どうせ「その内駅員が来るだろう。そもそも駅員の仕事だ。客の我々が出しゃばって駅員の仕事を取っちゃいかん。我々は鉄道会社を儲けさせてやってるお客様なんだ。」という感覚なのでしょうね。

同胞を見殺しにする日本人の性根は腐り切っています。






老人ナイフへのコンタクト方法はあえてブログには書きません。ネットの時代で少し探せば見つかる事をわざわざ書く必要が無いからです。

たかがブーツファスナーですが、アホみたいに拘るとどうしても長い記事になってしまいます。

最後までお読み頂きありがとうございました。

その他老人オークションは→こちらからどうぞ。