老人ナイフ

しばらく欠品となっておりましたレギュラー版のUSMCナイフシース手染め黒を再製作しました！実に半年ぶりの製作です。

こちらは床面やコバを処理してあるレギュラー版になります。

オークションは→こちらからどうぞ。

ご落札ありがとうございました。








予告通り廉価版は全て廃盤とし、レギュラー品のスタート価格は全品段階的に引き上げて行きます。

いくらお待ち頂いても値下げはありません。





実物(画像上段)との比較





米軍の革装備はベトナム戦争本格介入以前に黒革に更新されていましたが、ベトナムでは茶革と黒革が混在して使用されており、完全に更新が完了したのはベトナム戦争以降だと思います。

黒革シースは90年代初頭まで使用されました。ナム戦～LCリーフの70年代、ウッドランドの80年代と幅広くお使い頂けます。

現役海兵隊員にも愛用者は多く、近年でも使用例があることから現用装備にも使えます。





ベルトループはピストルベルト対応です。






実物シースの古い個体同様、老人ナイフ製は染料で芯通ししていません。使用に伴い茶色く褪色する『茶芯エイジング』となります。

画像2枚目は実物シースです。古い年代の個体は染料で芯通しされていません。

これは大戦や朝鮮戦争の余剰品を60年代の米軍の規定に合わせて黒く後染めしたことも影響しています。

※後染め処理を請け負った企業の染め方によっては染料にドブ漬けされて芯まで染まっている個体もあります。

黒に近い焦げ茶の個体は痩けに染めた訳では無く、染料の色素成分が抜けて褪色した可能性があります。

特に水性染料は褪色する傾向が強いです。←老人ナイフでは実際に染色をしているから分かります。





廉価版とレギュラー版の比較

今回の出品物はレギュラー版なので床やコバは処理してあります。

お求め易いように手間の掛かる磨き作業を一切行わず、コストを抑えたのが廉価版となります。

※廉価版は全て廃盤。在庫限りとなっております。





老人ナイフのレギュラー版では床処理剤で仕上げた後で更にロウを擦り込んで磨き上げております。






リベットには米軍実物シースに多用されているチューブラーリベットを使用。このリベットだけでも入手困難です。

米軍装備の再現には欠かせないパーツなので、老人ナイフではわざわざ海外から取り寄せております。

軍用ヴィンテージパーツの入手が出来ず復刻版の製作を断念しているショップや作家は多いと思います。

数に限りがある物であり、老人ナイフでもいつまで入手出来るかは分かりません。

※ヴィンテージパーツは褪色や傷、錆がある場合があります。





ちなみに某大手ショッピングサイトでは民生仕様のシースが4万円近くで販売されております。

いかに老人製シースが破格であるかお分かり頂けるでしょう。

あくまでも老人の趣味なので、普通ではあり得ない価格を実現しております。





革紐が付属します。







CAMILLUSの収納例







ONTARIOの収納例

全て同じように見える各社USMCナイフですが、ONTARIOのハンドルが一番太く比較的細身のCAMILLUSのハンドルに合わせて固定ベルトを設定してしまうとONTARIOのハンドルに対応出来なくなります。

こういうデータの蓄積も数多くの軍用ナイフシース製作をこなしている老人ナイフだからこそです。







KA-BARの収納例

実物にも黒革シースに茶ハンドルの組み合わせも存在しますから、違和感は無いと思います。







オークションやAmazonで3kほどで入手可能な某国製KA-BARクローンにも対応しています。

ダミーナイフよりも安いのが笑えます。下代が売価の6掛け約1800円と考えて問屋の仕入れ原価はいくらなのでしょうか？

世界の工場たる某国恐るべし。





KA-BARと某国製KA-BARクローンの比較

ほぼ同寸です。クローンは実物より刃厚があり、バトニングなどの用途にはむしろこちらの方が向いています。

切れ味は？←上手に研げば良いんです。

某国クオリティというよりも本来新品のナイフは半完成品みたいな物です。

ナイフは用途や好みに合わせて自分で研ぎを入れて調整し完成させる物であるという意識がユーザーには欠けています。





よく「パイロットサバイバルナイフの切れ味がクソ過ぎる。」と言う人がおりますが、余程研ぎが下手くそなんでしょうな。

老人が研いだ物は恐ろしいぐらいに切れますが…　

僕はパイロットサバイバルナイフの撮影中に何度も怪我をしています。切れ味は研ぐ人の能力による所が多いのではないでしょうか？





研ぎの練習にはステンレス材よりも鉄材の方が向いています。

ちなみに前述した某国製KA-BARクローンには鉄材が使われています。研ぎの練習用やナイフ入門用にも良いと思います。

失敗しても安いのでね。

ブレードの安っぽい塗装を剥離して黒染め剤で燻せば良い雰囲気になるでしょう。





このように老人製シースは複数メーカーのUSMCナイフに対応しています。

廉価版ヌメ革ナチュラルも出品中！廉価版は全て廃盤ですから、物がある内にお安く手に入れて下さいませ。

その他老人のオークションは→こちらからどうぞ。