2020年02月13日
早くも改良!
フェアバーンサイクス型シースを改良して出品しました!
ご落札ありがとうございました。
改良点が分かりにくいと思いますが、シースの耐久性を上げる為に全ての角を落としました。
角が無い方が革の耐久性は上がります。レザークラフトの基本です。
装飾性を上げる目的で外周に飾り捻も入れています。
固定ベルトの回転防止目的でベルトは裏通しに改良しました。
ベルトループがベルト幅5cm対応なのは変わりありません。
このシースはマチを備えていないので、ナロー型ガーバーマーク2シース同様リベットの位置を下げてブレード収納口にベロを設けました。
ベロの部分は接着も縫製もされておらず、革がブレードの形状に追従します。
簡単な仕組みですが、この機構によりマチが無くてもナイフの抜き差しが向上します。
米軍同型のチューブラーリベット、4mm厚国産ヌメ革の使用も変更はありません。
シース下部の紐通しは完全にスリットとして米軍汎用ストラップの取り付けを容易にしました。シースの固定に効果を発揮します。
※ストラップは出品物に含まれません。
革紐が付属します。
M6スキャバードとの比較
ブーツへの装着も容易です。
前作の仕様と比べると、結果的にかなり製作工程が増えコスト高となってしまいました。
ほとんどの軍用ナイフのシースがそうであるようにフェアバーンサイクス用の実物シースも革のヘリ(角)も落としてなければコバ(断面)や床(裏側)も断ち目のままで何の処理もされていないでしょう。
それをそのまま再現する事が実物に忠実という意味なのですが、何から何まで精製された製品に囲まれて生活してい日本人の感覚では到底受け入れられるものではありません。
実物を忠実に再現していても購入者からは「何だコレ?値段の割に作りが悪いな。」とがっかりされるのは目に見えています。
日本人と外国人の感覚は大きく異なります。
例えば「イタリアにフェラーリのパーツを注文して半年以上待たされて、やっと届いた物は金属の固まりとパーツの図面だった。」なんていうのは当たり前。
老人がオーバーに言っている訳では無く、それほど感覚に隔たりがあります。
実物のクオリティを知らない方の方が多いでしょうから、軍用品の再現はその辺の兼ね合いが一番難しいのです。
後数千円のアップでV-42スチレット型シースが製作可能なのであれば、ダミーナイフとシースのセットやめて今まで通り別売りにした方が良いのかも知れません。
V-42スチレット型シースの製作も視野に入れ検討したいと思います。
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Posted by 老人ナイフ at 17:40
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