2019年04月05日
マイクロエース M7バヨネット製作 その1 ブレードの強度アップ
今回はブレードを製作しつつ強度アップもしていきます。
マイクロエース製M7バヨネットのブレードにはゴム刃(画像上段)とプラ刃(画像下段)の2種類があります。
形状はどちらも同じですがプラ刃の方がエッジがシャープに出来ています。
また、MADE IN JAPANの刻印をパテなどで埋める事が可能なのはプラ刃だけとなります。
ディスプレイモデルと割り切って考えれば見た目はプラ刃の方に軍配が上がりますが、ゴム刃以外のダミーナイフを禁じているイベントもあり、一概にどちらが良いとは言えません。
弓なりに反り返って変形していたプレードを修正しました。
修正の方法は熱湯につけて柔らかくなったパーツを平らな所に静置して冷えるのを待つだけです。
強度アップをしていきます。
ポリパテで裏打ちを行う為にモールド面にマスキングテープを貼ります。穴の部分には同径のゴムチューブを取り付けて養生します。
ポリパテで裏打ちを行います。
マスキングテープで養生しておいたのでモールド面にパテの付着はありません。
ポリパテを削った状態です。
パテが回っていない部分がありますが、接着に使うエポキシ系接着剤を充填しますから、そのままで大丈夫です。
仮組みを行い、問題が無ければエポキシ系接着剤で接着してクランプします。
エポキシ系接着剤を使うのは適度な柔軟性があって耐衝撃性が高く強度アップが見込めるのと、パテの隙間に接着剤を充填することが出来るからです。
どんな接着剤もそうですが、開封して長期保存すると必ず変質してしまいます。特にエポキシ系はそれが顕著です。
その都度少量の物を購入して使い切る方が確実です。
その他の裏打ちの方法としては
①プラリペアを充填する。
②流動性の高い低粘度UVレジンなどを充填する。
上画像はUVレジンを充填した作例です。上段が未施工、下段が施工後となります。
但し、UVレジンはパテやプラ板と相性が悪く、後でブレードの削り込みや形状を変更する場合はポリパテの方が向いています。
単に強度アップが目的の充填であれば、綺麗に施工出来るUVレジンは便利な素材だと思います。
更なる強度アップを狙うのであれば、プラ板やプラ角棒をブレード内にプラリペアで溶着した上でパテを充填すれば良いでしょう。
例えるならコンクリート構造物に鉄筋を入れるイメージです。
キットの中空部分にパテや樹脂を充填するだけで接着面を拡大する事が出来ます。
たったこれだけでブレードの強度は素組みとは段違いに高くなります。
物作りに不馴れな方はせっかちで完成を急ぐ余りどんどん次の作業をしたがりますが、それが失敗を招きます。
色んな作例を見ても「強度が無い。」「直ぐに折れました。」と素組みをレビューしている方ばかりで、そんなものは何の参考にもなりません。
強度が無いのであれば、何故強度を上げる方法を考えて実践しないのでしょう?
とにかく、完成を焦らずに何週間、時には何ヶ月も掛けてじっくり製作することがキットの完成度を高めます。
Posted by 老人ナイフ at
23:36
│マイクロエース M7バヨネット