2018年09月24日
ナム戦ローカルメイドタイプ 米軍パイロットサバイバルナイフ用シース
先日のイベントでなるべく安い本革のナイフシースを求める声があり、米軍パイロットサバイバルナイフ用シースの廉価版としてこのような物を製作しました。
ベトナム戦争当時のローカルメイドナイフシースを再現した物です。
ローカルメイドとは現地生産品や現地マーケットで販売されていた非正規品の総称です。
ベトナム戦争ほど非正規品が多用された戦争もそう無いでしょう。
戦争が長期化して多少の規律違反や非正規品の使用は黙認されていました。
ローカルメイドナイフシースには実に様々なバリエーションが存在しますが、今回は米軍パイロットサバイバルナイフに対応出来る物をモデルアップしてあります。
北米産3mm厚ベンズ床革を使用。
ベンズとは牛の背中からお尻にかけての部位で革の中でもっとも繊維の密度が高く厚みがある為、靴底やベルトなどに使用されます。
当時のローカルメイドナイフシースには薄い革を使って作られた物も多かったのですが、そこは敢えて真似せず実用本位で素材をアップグレードしてあります。
軍用ナイフシースの素材としての革はカイデックスなどの台頭もあり、旧態然とした素材ですが革に含まれた油脂によるブレードの防錆効果が期待出来るのは革シースのみの特性です。
金属が油紙に包まれた状態を想像して頂ければお分かり頂けると思います。
ディテールは米軍パイロットサバイバルナイフシースのデザインを踏襲しながら、砥石ポケットを廃し、リベットの数を減らす事でコストダウンを計っています。
これは実際にナイフシースを製作している当方の見解ですがステッチ(糸)を長持ちさせる為には腐蝕(錆)の原因となるリベットはむしろ無い方が良い。
軍用ナイフのシースにリベットが打たれているのは補強が目的では無く、補修もままならない前線で万が一ステッチが切れてもシースとして機能させ続ける為の軍用ナイフシース独自のディテールであると結論づけています。
基本的に米軍パイロットサバイバルナイフ5インチブレード用ですが、ある程度収納力に汎用性を持たせてあります。
サイズが合えば他のナイフも収納が可能です。
なるべく安く本格的な本革ナイフシースをお探しの方にオススメです。
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Posted by 老人ナイフ at
13:53
│ローカルメイドタイプ ナイフシース